HP アダプタの選択

HP 電源 アダプタは、家庭用交流電源から直流低電圧をつくる装置です。機器を電池で動作させるのと比べて、電気代を大幅に節約できるのがメリットです。

ACアダプタが故障すると、それを使う装置は、電源スイッチを入れても ON になりません。故障の原因のほとんどは、次の二つのいずれかです。

出力プラグの首のあたりでコード内の導線が切れている

コードを手で曲げてみると、断線している部分だけが軟らかくてよく曲がります。これは、導線をつなぐだけで治ります。電気部品店でプラグを売っていることもあります。プラグを買う時は、内径と外径のサイズに注意します。故障したプラグを電機部品店の店員に見せれば確実です。

ACアダプタ内の変圧器が焼け切れている

コンセントの電圧を間違えた場合や、近所に落雷が有った場合に起こる事故です。普通はACアダプタを買い替えることにします。新品が手に入りにくい発展途上国では、変圧器のコイルの巻き直しを業とする店もあります。一度焼けた鉄心は、性能がいくぶん劣りますが、捨てるよりはましな場合には利用できます。

ACアダプタを買う時は、つしますぎの点に注意。

1. 入力電圧
AC220V（ボルト）、AC127Vなどが代表的です。皆様の家庭に供給されている商用電源の電圧に合っていなくてはなりません。127V用の製品を220Vのコンセントにつなげば、壊れるし、220V用の製品を127Vのコンセントにつなげば、電圧不足で正しく動作しません。
2. 出力電圧
DC1.2V～DC20V程度まで色々な電圧があります。使う電気製品のどこかに必ず使用電圧が記されています。ぴったり合ったものを選ぶのが何よりです。
3. 出力電流
最大許容出力電流とか定格電流とも言います。使用する機器の必要とする電流は、たいてい取扱い説明書の仕様欄（Specification）に書いてありますが、もし書いてなければ判断しづらいものです。モーターを使う音響機器の場合、単３電池は250mA（ミリアンペア）、単２電池は500mA、単１電池は、１A相当と考えれば大体良いでしょう。これら以上の電流を供給できるACアダプタを選べばいいのですが、必要以上に大きいACアダプタは高価であるばかりか、出力電圧が過大になる恐れもあります（最大140％にもなり得る）。
4. 出力プラグの極性
プラグは通常、円筒状になっています。その内側がプラス極なら外側がマイナス極です。また内側がマイナス極なら外側がプラス極です。HP 電源 アダプタにも、電気製品にも、同様の記号で示してあります。見つけてください。
5. 出力プラグの寸法
ACアダプタの出力プラグと電気製品のDC入力ジャックとは、内径、外径ともに一致していなくては、きちんと差し込む事ができません。寸法を目分量だけで判断すると、よく間違えます。